先日、オーネット・コールマンの「アメリカの空」を買ったのだが、その時にいろいろ調べてみたら、こちらも昨年末にリマスタリングされて再発売されたことを知った。
この作品も例の「ハーモロディック理論」(結局よくわからんなあ …)に基づいて作られている。「アメリカの空」がオーケストラ編成なら、こちらはドラム、ベースにエレクトリック・ギター2本という変則的な編成。
「アメリカの空」のもっさりした雰囲気とは対照的に、2本のギターもコールマンのサックスも鋭くリズムを刻む。コールマンといえばフリージャズ、フ リージャズといえば好き勝手やりたい放題、と連想されるのだが、2つの《テーマ・フロム・ア・シンフォニー》はむしろミニマルっぽくリズムパターンやメロ ディが繰り返される。浮遊するコード感もフリージャズの持ち味なのかなあ?
最近、クラブシーンでも再評価されているというマイルス・デイヴィスの「オン・ザ・コーナー」のグルーブ感をさらにシャープにした感じ、というイメージで伝わるだろうか?本当にかっこいいです。「ジャズ来るべきもの」も聞きたくなった。
残りの2曲はモロッコの伝統音楽であるジャジューカのミュージシャンとの共演。 (ジャジューカといえばローリング・ストーンズの故ブライアン・ジョーンズもはまっていたらしい。)
音楽班の中でも評判がいいし、この間タワーレコードで試聴したときにもなかなか気に入ったので買ってみることにした。