海外赴任」カテゴリーアーカイブ

健康診断

会社を休んで健康診断へ行く。

ハンブルク市内のベルゲドルフ(Bergedorf)というところにある病院に日系人の医師がいるので、多くの日本人はそこで健康診断を受けているようだ。私も先に駐在していた方に紹介してもらってここで受診している。

まず朝。指定した時間にタクシーが迎えに来る。胃カメラや腸カメラによる検査は全身麻酔をかけて行うので、自分で車を運転していくわけにはいかないのである。私は胃カメラも腸カメラもお願いしていたので、消化器系を洗浄するため、前日の午後6時から下剤を2リットル飲んだ。

1時間ほどかけて病院へ。

まずは上半身裸で検査器具をつけながら自転車をこぐ。平常時から心肺に負担をかけた状態までの心電図を取るのだそうだ。

それから検尿、着替えをして、胸部のレントゲン撮影。それから主な臓器のスキャナー検査をして、呼吸器系の検査をする。文字通りの空きっ腹の状態で極限まで息を吸ったり吐いたりするのはちょっとしんどい。

本日のハイライトである胃カメラ/腸カメラでの検査。まずは採血をし(痛いんだ、これが)、そこで刺された針から麻酔を投入する。全身麻酔は昨年の同じ検査に続いて2度目の経験なのだが、昨年にも増してあっという間に意識がなくなり、気がついたら別の部屋で寝ていた …

その後、検査室から控え室まで戻る途中で外を見ると、今年最初の雪の華が舞っていた。なぜだかわからないがわくわくする。

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詳細検査の前の速報結果では大きな問題はないと言われたので、とりあえず一安心。血液中のコレステロール値が少し高いと言われたのは想定内(笑)。

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帰宅後、友達の家に遊びに行った妻や息子を尻目に集中して、バンドジャーナル誌の原稿、今年度の吹奏楽コンクールの自由曲集計と考察を仕上げる。例年以上にデータから読み取れることがはっきりしたこと、意識的に例年より少し踏み込んだ書き方をしたことで、少々長めの文章になってしまった。これも例年通り、妻の的確な推敲のおかげでとりあえず脱稿することができた。

例年通り2012年2月号に掲載される予定なので、ご興味のある方はぜひお読みください。

… とはいえ、まだまだ年末年始にかけて書かなければいけない原稿がいくつか … 木村政彦も読みたいし、ジョブズの伝記も読みたいのだが …

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明日(12/6)は聖ニコラウスの日。ドイツではクリスマスイヴではなく、この日に子供にプレゼントをあげる習慣もあるのだとか。うちでは息子に、この日にニコラウスさんがやって来てお菓子をくれるから、クリスマスプレゼントで何が欲しいのか手紙を書きなさい、と言ってある。寝る前にブーツを用意して、その中に手紙を入れて置いた。

 

 

 

送別会

ヨーロッパ駐在歴7年半という、現在の駐在員では最古参の方がついに日本に帰られるということなので送別会。

当たり前のことではあるが、基本的には古い方がどんどん日本に帰り(あるいは他の地域にスライドし)、新しい方がどんどん入ってくる。そして、当然のことながらそういう状況を見ていると自分がずいぶん長くこの地で仕事をしていることを実感するのである。

毎回思うのであるが、主賓ご本人が振り返る駐在の思い出、それから他の地から寄せられるねぎらいの言葉や新しい環境へのエールなどを聞いていると、自分がこの地でどう振る舞うべきなのかを毎回教えられているような気がする。

 

送別会

帰任辞令が出た方の送別会、それから現地法人から私がいる子会社に出向された方の壮行会。ハンブルク市内の日本料理店を借り切って開催された。

前回、初めてPA(と電子ドラム)を導入した送別会が成功したからか、今回はさらにキーボードや大規模なドラムセットが用意された。

そういったバンド編成をバックに主賓が参加して歌を披露するような趣向。気持ちいいだろうなあ。

こういうシチュエーションで《サボテンの花》とかを聞くと(というか参加者全員で歌うと)その歌詞が身につまされる。

主賓の挨拶。海外赴任における自分の立ち位置の不安定さに時々思い悩むことがあるのだが、主賓の挨拶の中にも同じような苦労が披露された(ように私には思えた)。同じような考え方を持っていた人がいることを知って少し気が楽になった。

今回は2/1付け辞令の方々のための会だったのであるが、3/1付けの辞令で日本に帰られる方もいる。近々また同じような会が催される予定。

ビザ再び

自分のための備忘録。

来月頭でビザが切れてしまうということで、会社の人事担当にビザの更新手続きを依頼しました。というか、雇用者に対して「ビザが切れる」という通知が来たので、そのための書類を用意した、と言った方が正確かも知れません。前にも書きましたが、後からドイツに来た家族の分のビザも私のビザの有効期限に合わされていたので、家族3人分まとめて更新手続きをする必要があります。

用意したものは以下の通りです。

  • 息子の分も含めた各人の申請書類(当然、息子は内容を確認して署名する、ということはできないので私が署名を代筆)
  • 前回のビザ申請時から住所が変わっているので、念のため現住所の住民票
  • 各人のパスポート
  • 各人のパスポートサイズの証明写真1枚

通常は2週間程度で更新手続きが完了するということなのですが、10月にまた旅行に出かける予定があるのでちょっと心配です。どうなることやら …

親子ビザ

今日、妻と息子のビザが無事発給されました。

発給されないということはないはずなのですが、発給されるまでの間はパスポートが当局預かりになってしまうので、今月末から予定している(そしてすっかり予約が済んでしまっている)スイス旅行に間に合わなかったらどうしよう?という心配をしていたのでした。私の時よりずいぶん早く発給されたなあ …

そして、合理的というか、融通が利かないというか、家族のビザの有効期限は私のビザの有効期限に合わせて今年の9月初旬となっています。8月末には私の分とあわせて更新手続きを開始しないといけません。

IKEAまつり/在外投票/ジャズ25

午前中は先週末に IKEA で買った家具作り。そろそろ日本から送った船便が届きそうなので、家具に入れられるものは早く家具に収納しないと文字通り足の踏み場がなくなりそうです。クローゼットが2組、リビングに置く収納家具が棚6つ分、ダイニングテーブルと椅子などなどを購入したのですが、すべて自分で組み立てる予定なので昨日は電動ドライバーを買ってきました。数100個のネジを手締めすることを想像すると気が遠くなります。

午前中はクローゼットを半分ほど作ったところでタイムオーバー。午後は息子がヘアカットしている間に在ハンブルグ日本総領事館へ在外投票をしに行きました。在外選挙人証の顛末については2009年6月29日の日記あたりをご参照下さい。

総領事館では「在外選挙人証」と「パスポート」を提示すると日本と同じような流れで投票を行うことができます。ただ、記入した投票用紙を何重にも封印し、それを日本への発送用封筒に詰めるところまで確認しなければいけないところが違います。ちなみに普段は月曜日〜金曜日しか開館しておらず、しかも昼休みには業務が停止してしまう総領事館ですが、投票は公示日の翌日である6/25(金)から日本での投票日の一週間前の7/4(日)まで(土日も含めて!)午前9時30分〜午後5時までできるようです。ぜひ投票しましょう。

ところで、在外選挙人証に書かれている住所が現在住んでいる住所と違っているので質問したところ、一旦この在外選挙人証を日本まで返送して、日本で記載事項を変更して、またドイツまで送り返すのだそうです …

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ドイツのスーパーマーケット「REWE」で10ユーロお買い上げごとに1枚もらえる「ドイツ代表カード」のキャンペーンも今日が最終日。息子はエジルとラームのカードを探しています。ドイツ在住で交換してもいいという方、ぜひご連絡下さい。レーヴ(監督)、バラック、ポドルスキなどを中心に提供できるダブリがあります。

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帰宅したら、例のジャズ25枚組が届いていました。

Jazz Box Set: 25 Original Albums

連休2日目の買い出し

そして連休二日目。今日はカレンダー上は平日なので、買い物や赴任に関する手続きをするために電車で街中へ出かけました。

まず、本来なら家族のドイツ入国直後にやろうと思っていた、在留届の提出(と私の分の住所変更)を行うために在ハンブルク日本領事館へ。家族が5/2に入国して、その後に取得していた休暇の間(5/3~5/5)にこの手続きをやろうと思っていたのですが、日本領事館は日本の休日には閉まっているんですねえ … もちろんドイツの休日にも閉まっているのですが … ということで、あらためて今日手続きを行ったわけです。ついでに妻の日本の運転免許証の独訳依頼と、在外選挙人登録申請も行いました。

やっと日本から持ってきた(航空便で送ってもらった)ブルーレイディスクプレーヤーを設置したので、街中への買い物がてらブルーレイディスクを買いに SATURN へ。やはり、いわゆるヴァレンシア・リングを高画質で見てみたいと思ったので、まとめて購入しようと思ったのですが … 4部作のうち《ラインの黄金》は売り切れのようで店頭になく、他の3作も amazon.de などで購入した方がかなり安く買えそうです。とはいえ、なるべく早くブルーレイディスクの映像を見たかったので、とりあえずかろうじておおまかなあらすじは把握している《神々の黄昏》を購入して、あとの3作はamazon.deから後日購入することにしました。

Gotterdammerung (Ws Sub) [Blu-ray] [Import]

そして第1日目

時差ボケのせいか、機内で寝過ぎたためか、家族でかなり早めに起床。

まずは妻と息子の住民登録を行うために Halstenbek の Rathaus(市役所)へ。前回、自分自身の住民票を移動したときと同様に「家族が日本から引っ越して来たので住民登録をしたい」と書いた文書(英文とその独訳)を担当者に渡して作業をお願いしました。パスポートの内容を登録して、特に問題なく終了。

その後、日本人学校へ。ちょうどこの日(5/3)の午後に幼稚部の保護者懇談会があるということだったので、午前中に見学と挨拶をして、午後から妻が保護者懇談会に参加する、という日程にしました。幼稚部が体育館で遊ぶ様子を見学させていただいたのですが、案の定、息子は「人見知りモード」でなかなか親を離れません。まあいつものことだから … と思う反面、入園してちゃんとやっていけるんだろうかという不安もあります。

帰りしな、日本人学校近くのパン屋さんで昼食用のパンを購入。意外にドイツ特有のパン以外の種類もあって、うちでは好評でした。

妻が保護者懇談会へ行っている間、体調の優れない父子は昼寝を。引っ越し疲れかなあ …

妻が帰って来たあとは、近くの EDEKA で食料を買い込みました。1週間以上家を空けていたので、ほとんど食料が尽きていたわけで。

ロンドン日記(その1)ロンドンは今日も雨だった

多忙な一週間も無事終わり、今日から2泊3日(月曜日は有給休暇)でロンドンへ遊びに行きます。

そもそもの目的は坂本龍一さんのヨーロッパツアーを聞きに行くことです。ドイツ国内でもコンサートは開催されたのですが、どこも平日だったのでなかなか行きにくい日程ばかりでした。ロンドン公演は日曜日と月曜日に開催されるので、日曜日にコンサートを聴いて、月曜日に帰ってくればいいと思ったわけです。そうすれば週末を利用して観光もできますし。

それから、会社の同期入社の友人がロンドン駐在なので、この機会に一緒に食事でもできれば、ということで。

案の定、多少の二日酔いをともなって午前7時に起床。朝食を食べて、洗濯をしながらゆっくりと荷造りをして午前11時半くらいに家を出ました。アパートの最寄り駅の Hasselbrook からは S バーン1本で20分ほどでハンブルク空港まで行けます。便利です。

チェックイン後、サーモンサンドとアプフェルショーレの軽い昼食を取りながら時間をつぶしました。ちなみに機内食はチーズサンドとアップルジュースでした。

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1時間30分ほどのフライトでヒースロー空港へ。浜松から「ひかり」で東京へ行くくらいの所要時間です。なんか、表示が全て英語ってとても新鮮です(笑)。地下鉄用のオイスターカードを購入して市内へ。前もって友人から聞いていたのですが、毎週末を利用して地下鉄の改修工事をしているらしく、特に今週末は主要な路線である Circle Line と District Line が止まっていました。

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ホテルは友人の紹介でサウス・ケンジントン(South Kensington)駅近くの Regency を予約しました。

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荷解きをしたらすぐに友人との待ち合わせ場所の Turnham Green 駅へ。本当なら South Kensington から Turnham Green までは District Line 一本で行けるのですが、South Kensington 付近の District Line は動いていないので、Hammersmith まで Piccadilly Line で行って、そこで District Line に乗り換えないといけません。特に時間を見積もって移動していたわけではないのですが(そもそも予測不可能)、ほとんどゴルゴ13なみの正確さで待ち合わせ時間の午後5時に Turnham Green 駅に到着、待ち合わせた友人からもびっくりされました。

夕食にはインド風のカレー料理を所望していたのですが、残念ながらこの日は休業していたようで、タイ風のカレー料理のお店に行きました。前に出張に来た時に、当時駐在していたレルラ島さんに連れてきてもらった店かな?そのレルラ島さんおすすめの London Pride などを飲みました。

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会話はお互いの近況報告に始まって、自分たちの仕事のこと、日本との仕事のこと、などなど。お互いに全然違う業務を担当しているのですが、やはり日本と現地との些細なコミュニケーション・エラーで双方にフラストレーションがたまってしまうよね、みたいな話になりました。同じような苦労があるのかな。

ちなみに海外赴任情報(笑)。ドイツでは入国してからビザを取得することになっているのですが、イギリスはビザを取得してからでないと入国できないそうです。また、いつビザが発行されるかわからないので、発行されたらすぐに着任できるようにあらかじめ用意しておかないといけないそうです。彼は金曜日にビザが発行されて、その翌々日の日曜日には離日していたそうです。

油断して傘を持って来なかったら帰りはどしゃぶり。(はい、そうですね、このへんの天気の変わりやすさはハンブルクと一緒ですね)駅まで傘に入れてもらいました。

免許更新

やはり、朝から強烈な胃もたれ … どう考えてもジャガイモ食べ過ぎですね …

久々の海外赴任ミニ情報です(笑)。今日は午前中に住所登録変更と運転免許証の交換手続きに行ってきました。

ドイツに居住しようとする場合、まず行わなければならないのは住民登録です。これを行わないとビザの発給手続きも行えないし、日本から送った引っ越し荷物の通関もできません。住民登録は入国してから2週間(自治体によっては1週間)以内に行う必要があります。私は赴任早々とりあえず社長の住所で住民登録をしてそのままになっていたので、これを現在住んでいるアパートの住所に変更しました。新規住民登録の際に手数料が必要だったかよく覚えていない(ひょっとして会社で払ってくれたのかも)のですが、今回は6ユーロかかりました。

その後、運転免許証の交換手続きへ。日本の運転免許証と国際運転免許証があればドイツ国内で自動車を運転することはできるのですが、国際運転免許証の有効期間は1年なのでこれを過ぎると日本の運転免許証では運転できなくなります。ドイツ入国後6ヶ月以内であれば無条件に日本の運転免許証をドイツの運転免許証と「交換」することができるので、今回はこの申請を行いました。ちなみにドイツの運転免許証は生涯有効のようです。

申請に必要なものは、

  • 日本の運転免許証
  • 日本の運転免許証のドイツ語訳(これは在ハンブルク日本領事館で有料でやってもらえます)
  • パスポート
  • パスポートサイズの写真1枚
  • 申請書類
  • 手数料35ユーロ(これは自治体によって変わるのかなあ?)

でした。結局、こちらで受けた視力検査の結果は必要なかったようです。作成にはおよそ4週間かかり、できあがったら取りに来るように手紙で通知が来るそうです。

これは、あくまでも「交換」なので、ドイツと日本の運転免許証を同時に携行することはできません。今回ドイツの運転免許証を交付してもらう際には日本の免許証を預けなければいけません。逆に日本の免許証が必要な場合にはドイツの免許証を一旦返納して代わりに日本の免許証をもらうことになります。まあ、1年以内の一時帰国であればドイツの免許証のままで日本での運転は可能なようです。(そのかわり日本語訳の携行が必要)

さすがに夕飯は外で食べる気がしないので、簡単なお惣菜を買ってきて自宅で軽く済ませました。

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最近読み終えた本。

メイキング・オブ・サージェント・ペパー

いつ買ったんだっけ?この本。今は絶版になっているみたいですね。ジョージ・マーティンが書いた「サージェント・ペパー」のレコーディング回想録。1992年に制作されたTV番組「メイキング・オブ・サージェント・ペパー」の副読本のような位置付けでしょうか。(しかし、この番組商品化されませんね。WOWOWで何度か見ましたがとても面白いです。)同時にマーク・ルウィソーンの名著「レコーディング・セッションズ」を補完するような形にもなっています。基本的には「サージェント・ペパー」のレコーディングの様子(もちろん、スタートは《Strawberry Fields Forever》と《Penny Lane》から)を追いながら回想しているのですが、ところどころでデビュー時のエピソードや後日談なども挟み込まれています。

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版

この本を読んであらためて気付いたのですが、中期以降のビートルズは4チャンネルのマルチテープを別のテープの1チャンネルないし2チャンネルにリダクションしてトラック数を稼ぐようなことをやっていました。これをやるとヒスノイズが増えたりF特がにぶったりしそうな気がするので、リマスターの音質改善にも限界があるのではないかと思いました。