ふと思い立って最近聞いてみているのが、リストの交響詩。
ジャナンドレア・ノセダというイタリアの若手指揮者がBBCフィルハーモニックとのコンビでCHANDOSに交響詩全曲(とファウスト交響曲とダンテ交響曲)を録音していて、それが Naxos Music Library で聞ける。
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最近の私の嗜好は構成感に重きを置いた音楽(絶対音楽といってもいい)に向いているので、交響詩のような標題音楽に対してはあまり食指が動かなかった。実際ブラームスの評伝を読むと、19世紀における絶対音楽の旗頭ともいえるブラームスと、交響詩のジャンルを確立したリスト(ひいては、その延長線上にあるワーグナー)との間には感情的な確執があったらしい。
なぜ、リストを聞こうと思ったのか自分でもよくわからないのであるが、とりあえずかけっぱなしにしておく。リストのそれぞれの交響詩が音楽化した対象については全く知識がないので、その音楽性のよしあしについては判断できないのであるが、オーケストラが醸し出す「音響」(あえて「音楽」とは言わない)はけっこういい感じである。それからノセダとBBCフィルハーモニックの手腕によるものなのか、リストのオーケストレーションやメロディ作りの巧みさによるものなのか、あるいはCHANDOSの見事な録音技術によるものなのかわからないけれど。