プラハからザイフェン経由でドレスデンへ。
まずはミュシャ美術館に入ってみる。出世作となったポスター「ジスモンダ」の初版や第2版の試し刷りが展示されるのは興味深かったが、展示自体の規模はとても小さい。実は2005年に浜松市美術館で開催された「ミュシャ」展の規模や俯瞰性がとても充実したものであったのだということをあらためて認識する。あそこで展示されていた素晴らしいスケッチやチェコスロヴァキア独立後の愛国的な仕事はどこに行けば見られるのだろう?もちろん、この美術館にも少しはあるのだが。
無理を承知で、受付のお姉さんに「ミュシャの『スラヴ叙事詩』の最新状況を教えてもらえませんかねえ?」と聞いてみた。「少なくとも今は見ることができない。」とのこと。ミュシャ晩年の大作で20枚の巨大絵画で構成されるこの連作は、長らくモラフスキー=クルムロフで展示されていたのであるが、紆余曲折あって現在は全てプラハにあるらしい。改装される予定のプラハ中央駅に展示されるという噂も聞くのだが、やはり全作を見ることができるのは先のことになりそうである。
ヴァーツラフ広場。
そして、チェコとドイツの国境を越えて、再びドイツに入った。
訪れたのは、木製おもちゃの街ザイフェン。そこの「おもちゃ博物館」に入ってみることにした。この地では、だいだい木製おもちゃのマイスターがいるようで、そういった人たちの仕事ぶりが展示されている。
そして夕刻、ドレスデンへ到着。