今日はブンデスリーガ最終戦。ハンブルガーSV対ボルシア・メンヒェングラートバッハを見に行く予定である。
その前に届いた荷物。
ハンブルガーSVのサポーターになる前にFCバルセロナのサポーターになってしまった …
正確に言うと、息子がFCバルセロナの運営主体であるソシオの会員になった。ソシオは昨年から15歳以上の新規入会の条件が厳しくなったので我々は入会できない。子供なら特に制限はないので、まずは息子だけ入会してみることにしたのである。
バッグやら身長計(”Grow up with Barca” と書かれている)やらピンバッジやら顔写真入りの会員証やらTシャツ(これだけは有料オプション。わずか5ユーロだけど。)やらがどかっと届く。息子もこの物量作戦にかなり感動したようだ。
今シーズンはもうほとんど終了が近いし行く予定もないので、ぜひ来シーズンは確実にチケットを入手してカンプノウまで試合を見に行きたい。
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さて試合。前にも書いたがハンブルガーSVは今さら多少の順位変動があっても何の問題もない中途半端なポジション。かたやボルシアMGは自分たちの結果はもちろん、他チームの状況によって「1部残留決定」「2部チームとの入れ替え戦」「2部降格決定」の可能性があるのでモチベーションはずっと高い。アウェイではあるがサポーターはかなり来ている。
それから今シーズン最終試合ということで、いろいろな選手の去就にも注目が集まる。すでにホームページやメーリングリストなどでは発表されていたのだと思うが、実に7人の選手がHSVを去るようだ。先発クラスではゴールキーパーの元ドイツ代表フランク・ロスト、中盤の攻撃の起点となっていたゼ・ロベルト、鳴り物入りで移籍していた元(一応「現」だっけ?)オランダ代表ストライカーのルート・ファンニステルローイあたりに注目が集まる。もっともファンニステルローイは期待されていたレベルの働きができなかったせいか、サポーターからは拍手とブーイングがあった。
会場では “Danke, Frank!” (ありがとう、フランク(・ロスト))と書かれた紙が配布されていた。
さて試合。実は時おり飛び込んでくる他会場での試合速報(特に2部降格争いをしているチームたち)の方がよっぽどスリリングである。そんな中で最初に点を取ったのはメンヒェングラートバッハ。フリーキックからHSVのゴールを割った。
やはり、HSV は攻撃の起点がいないのでほとんど攻め込めない。後半からファンニステルローイが入って、やっと攻撃にリズムが出てきた。そんなファンニステルローイがゴール前でボールに絡んだあと、こぼれ球をベン=ハティラが押し込んで1-1の同点。
このあたりの時点で、フランクフルトが負けていたのでほぼ降格が決まり、一方ヴォルフスブルクは勝っていたのでほぼ残留が決まり、ということでメンヒェングラートバッハはこのまま終わるのが最善の流れになってきた。メンヒェングラートバッハは勝ったとしても、勝ち点こそヴォルフスブルクに並ぶが得失点差で上に出ることができない。つまりこの試合での残留確定はほぼ不可能だったのである。
というわけでダラダラと引き分けのまま試合時間が消費されて終了。HSVは8位で今シーズンを終えた。
ちなみに試合が終わった直後からまだ試合が続いていた「ボルシア・ドルトムント対フランクフルト」「ホッフェンハイム対ヴォルフスブルク」の試合が場内で放送される。「香川が途中出場して特典にからんだ」みたいな実況が聞き取れた。
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試合終了後はシーズン終了のセレモニー。まずは選手/スタッフが大きな横断幕を持ってスタジアム全体に挨拶。
“Nach dem Urlaub alle gemeinsam für den HSV” (来シーズンも HSV とともに!) みたいなメッセージが書かれている。
ちなみに選手が試合終了後に着たTシャツの背中には “Tschüss” (さよなら) という挨拶とともに、今回チームを去る7人の選手のファーストネームが書かれている。
それから、サポーターからベンジャミンとロストへ感謝のコール。正直ベンジャミンはディフェンダーとしては今イチだったのであるが、現在 HSV にいる選手の中ではもっとも在籍期間が長いのだそうだ。それだけサポーターからも愛されていたのだろう。
日本でも何度かジュビロ磐田の最終戦を見に行ってこういったセレモニーに立ち会ったことがあるのだが、今回はかなり感動してしまった。本当にサポーターが選手を愛しているし、選手もサポーターを、チームを愛しているのだということがわかる。
それからメンヒェングラートバッハのサポーターたちも静かにこのセレモニーを見守っていた。それも印象的だった。
さあ、やっぱり来シーズンはシーズンチケットを検討するかな …