新オフィスの正式出社第一日目 … にも関わらず日本からの出張者がいるので、中央駅近くのホテルでピックアップしてからオフィスに向かう。ほとんど通り道(というかうちから行くとオフィスのちょっと手前にホテルがある)なので、ピックアップしてからオフィスまではそんなに遠くないのだが、昨日は電車で来たのでオフィス周辺の道路の勝手がわからない。ナビの案内があるにも関わらず曲がるところを間違えてさっそく遠回りをしてしまった。
やっとオフィスに着いたと思ったら、今度は駐車場の勝手がよくわからない。駐車場は地下にあって、あらかじめ支給されている電子キーを使ってセキュリティゲートを開けて入庫する仕組みになっている。新オフィスは複数のオフィスが入居しているビルにあるので、駐車場も会社ごとに割り当てが決まっている。駐車場構内のある地点を過ぎるとバックすることもままならないので、一旦セキュリティゲートを出て再度チャレンジすることになる。これを三回やって、やっと決められた駐車スペースに駐車することができた。初めから下の階に行けば余裕で止められたのに …
昼食。みんなが “I’m a stranger here” 状態なので、とりあえず iPhone で Google Map を調べている社員についていった。このあたりはさまざまなオフィスがある(日本企業ならキヤノンとかオリンパスとかシャープとか)ので昼食時にはいろいろな会社の人がランチ目当てに通りに出てくる。都内では普通にある光景なのだろうが、前のオフィスでも浜松の会社でも体験したことのない風景である。で、1ブロック隣にあるハンバーガーショップに入ってみる。当然、ファストフードのハンバーガーショップとは比較できないくらいおいしいのであるが、これで8ユーロというのもちょっと高いなあ … という感想。この物価でも今までのオフィスとは違うことを実感する。今までは会社のカンティーンでもっとバラエティな食べ物を7ユーロ弱で食べられていたので。
夕食は日本人駐在員2名と出張者1名でフランス料理店へ。なんでも、昨年までハンブルクに駐在していた同期入社の友人からおすすめレストランのリストをもらったそうで、そこからピックアップした店である。駐在員である我々は「彼は子供がいなかったから夫婦でこういうこじゃれたところに来ていたかも知れないけど、子供がいたらなかなか敷居が高いよなあ」という一致した感想(笑)。
行ったレストランは「Le Plat du Jour(ル・プラ・ドゥ・ジュール)」。「今日のおすすめ」といった感じの意味かな。
ドイツのレストランなのに「Bon soir」と言われ、ドイツ語もフランス語もままならない私たちはどうすればいいんでしょうか? … と思っていたら、日本語のメニューがあるらしい(笑)。やはり(先日パリで行ったレストランのように)「ムニュ(menu)」という選択肢があるので、前菜にフィッシュスープ、メインディッシュにスカンピのプロヴァンス風、デザートにレモンムースを頼む。
味は悪くないし、コストパフォーマンスもいいと思うが、フレンチとはいえドイツらしく素朴というか垢抜けないというか …
あ、おみやげにピエトロのドレッシングをいただきました。というか、持って来て欲しいと頼んだんだけど。感謝感謝。
それから、水戸芸術館のショップから送ってもらった、大友良英さんの「ENSEMBLES 2010 共振」を記録した DVD も持って来てもらった。もう少し大友さん本人のパフォーマンスが多いことを期待していたのだが、それは意外に少なかった。もちろん、オープニングライブ、クロージングライブの模様は収録されているが、展示物、知的障害者との即興演奏など、本当にイベントそのものの記録としての側面が強い。ポータブルレコードプレーヤーを模したパッケージがかっこいい。