月別アーカイブ: 2010年4月

演奏会その40: ハンブルク・フィル(第8回)

8. Philharmonisches Konzert

Joseph Haydn – Sinfonie G-Dur Hob. 1:100 “Militär-Sinfonie”
Mauricio Kagel – Zehn Märsche, um den Sieg zu verfehlen
Richard Strauss – Ein Heldenleben op. 40

Sonntag 18. April 2010, 11:00 Uhr

Dirigentin: Simone Young

本来、行けるはずのなかったハンブルク・フィルの今シーズン8回目の定期公演なのですが、図らずも聞きに行くことができました。

ハイドンの交響曲第100番《軍隊》、カーゲルの《勝ちそこないのための10の行進曲》、リヒャルト・シュトラウスの《英雄の生涯》というプログラムで、テーマは「戦い」ですかね?

前半はハイドンの交響曲とカーゲルの行進曲が交互に配置されるという構成でした。カーゲルの行進曲はご存知の方はご存知かと思いますが、弦楽器を一切使わない、いわば吹奏楽曲です。そういえばハンブルク・フィルとメッツマッハーのコンビがやっていた「20世紀音楽なんか怖くない」シリーズでも取り上げられていました。タイトルからもわかるように少々諧謔的な作品で、ハイドンの交響曲の雰囲気に見事に「水を差していた」と思います。まず、トランペット奏者がファンファーレを演奏しながら入場したり、フルート奏者とクラリネット奏者がステージを歩き回りながら演奏したり、ピッコロ奏者が退場してしまったり、視覚的な要素もある作品です。

ハイドンの方は、第1楽章でヤングの指揮に演奏者がついていけないところがあって、少々ぎくしゃくした感じで始まりましたが、徐々に修正されてきたと思います。ちょっともっさりした重めの響きがヤングっぽかったかな。

《英雄の生涯》はかなり人数も増えていますので響きも充実するのですが、強奏の部分でバランス的にトランペットや打楽器が突出してしまうところが気になりました。いわゆる「流している部分」の自然な響きの方が今日はよかったかなあ。「英雄の戦場」のテンポはかなり早め。リファレンスにしていたケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏も早めだと思うのですが、それ以上に前のめりのテンポです。上記のようなバランスの不具合による荒さはありましたが、このアグレッシヴさはよかったと思います。

あとは必死に睡魔と戦っていました …

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ちょっと前に郵送でハンブルク・フィルの来シーズンの案内が来ていましたが、どこのオケも来シーズンのお客さん獲得の動きが出てきたようです。ハンブルク交響楽団のパンフレットがありました。メシアンの《峡谷から星たちへ》とか、ブラームスのピアノ協奏曲第1番と RVW の交響曲第5番を組み合わせたプログラムとか、このオケの選曲も個性的です。

それから、いよいよ2011年の3月と4月(ほぼ1年後ですが)にハンブルク歌劇場による《ニーベルンクの指環》の連続上演があります。どちらは聞きに行きたいのですが、まずは妻との交渉と、フランクフルト・ムジークメッセとの兼ね合いの調整だなあ …

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昼食は久しぶりに「EDEL CURRY」のカリーブルストを。電車で行ったので今日はビールを飲むことができました。早く家族と一緒にこのお店に来たいんですけどね。

で、とりあえずスタンバイ状態

まだまだ日曜日の火山灰の状況も何とも言えないので、予約が取れている月曜日まで待つのが賢明そうです。

というわけで、ちょぼちょぼと買い出しを。しかし、最近 CD に対して食指が動きませんなあ …

昼食は、久しぶりに街中の「Daniel Wischer」で、いわゆるフィッシュ・アンド・チップス(ドイツ語だと gebratenes Seelachsfilet mit Pommes になるのかな?)を。なんか上品過ぎてちょっと違うなあ。テイクアウトメニューの方がイギリスのヤツに近いのかなあ?

今日は日差しが強くて、気温は20℃前後まで上がったようです。風は少し冷たいのですが、その冷たさが心地よいくらいです。そういうわけで夕方にちょっと近所を散歩してみることにしました。

Halstenbek 駅の近くにはこんな広大なスペースがあって馬が放牧されています。

これはアーモンドの木らしいのですが、花はサクラにそっくりです。

それから、市庁舎近くの教会。うちのすぐ近くにも教会があるのですが、宗派が違うんですかね?よくわかりませんが。

教会の近くにいたらパイプオルガンの音が聞こえてきたので中に入ってみることにしました。断片的に演奏していたのでひょっとして練習していたのかな?誰もいない教会の中でパイプオルガンを聞くと何となく身が引き締まります。

(本当はこういうものを撮影してはいけないのかも知れませんが …)キリスト像のデザインと色彩が気に入ってしまったので、ちょっと撮らせていただきました。

夕飯は、思い立ってサラミの千切りを加えたペンネ・リガーテのトマトソース和え(浜松のおいしいトラットリア「エッセ」のイタリアンサラミソースのパクリです)。パスタをお湯に入れた瞬間、まだザルを買っていなかったことに気付きました。とりあえずフライ返しで対応しましたが、やはりちょっと水っぽくなってしまいますね …

うまれる

というドキュメンタリー映画のご紹介です。

http://www.umareru.jp/

今日、テレビをつけっぱなしにしていたら放送されていたので見入ってしまいました。NHK ニュースの「特報首都圏」という番組として放送されたもののようです。浜松に住んでいたら見れなかったのだと思います(笑)。

ボランティアベースでがんばっておられるということなので、多くの方の目にとまればと思い、ここで紹介させていただきます。

続報

とりあえず早めに情報を得ようと思い、5時30分起床。

ハンブルク空港は午後2時までの閉鎖延長が決定、フランクフルトも午前8時以降はATC-0レベル(意味はよくわかりませんが …)の統制下での離発着が行われるそうです。

今のところ、フランクフルトから名古屋/大阪への便はキャンセルにはなっていないようなので(成田便はキャンセルのようです)、フランクフルトまで鉃道で行けばこれらの便に乗れる可能性があるのか?と思いつつも、今日の便に再変更できたとして(それも可能性薄ですが)、それがキャンセルになったら、せっかく確保している月曜日の帰国がまた遅れてしまう、という危惧もあるので、いかんともし難い状況です。そもそもコールセンターは全然つながらないし …

下手にジタバタ動かない方がいいのかなあ …

(午前10時)ハンブルク空港の閉鎖は4/18(日)の午後2時まで延長が決定 …

Ashes to ashes

本来なら日本への機上で爆睡している頃(ドイツ時間午後7時、日本時間午前2時)だと思うのですが … まだハンブルクにいます …

昨日の夜のテレビで、アイスランドの火山噴火による灰の拡散によって日本からヨーロッパへの便が運休になっている、というニュースを見ていたので、出かける前にルフトハンザのウェブを見たら、搭乗予定のハンブルク→フランクフルト、フランクフルト→名古屋の両便がすでにキャンセルとのこと。とりあえず早めに空港に行った方がいいだろうということで行ってみたのですが、すでにチェックインカウンターには行列が。地元テレビ局も取材に来ていました。

空港係員の説明によると、フランクフルト空港もハンブルク空港も午後2時まで空港は閉鎖されているとのこと。(そのあと午後8時→明日の午前7時、とどんどん時間が延びています)年末年始の帰省時に雪でキャンセルになった時の再現(あの時は代替便のチケットをもらうまで4時間かかりました)かなあ、と思っていたら、ファーストクラスのチェックインカウンターで待っていた現地法人の知人と目が合ったので、そちらの待ち行列に移動させてもらうことにしました。そういえば、先日の「あかり」での飲み会の時に金曜日から日本へ出張するという話を聞いていたのですが、スターアライアンスゴールドの力は絶大ですね。あのままエコノミークラスのカウンターで待っていたら、やはり3〜4時間は覚悟しなければいけなかったと思います。

とりあえず、月曜日発のウィーン経由のオーストリア航空の席は確保されたのですが、この便が確実に飛ぶかどうかも予断を許さない状態です。引っ越し間に合うのかな …

なかなか見ることができない、ほとんどキャンセルが表示されたインフォメーションです。欠航の規模は 9.11 の時以上だそうです。

そして休暇前最終日

そして休暇前最終日。溜まっている仕事も片付いていないのに(結局積み残しがあるなあ …)いろいろな人への申し送り事項とか、日本へ帰る前にどうしても解決しておかなければいけないメールの返事とかを書いていたらあっという間に夕方 …

ということで、今週はいろいろな人に「金曜日から休暇を取って日本に帰るので、その間 ◯◯◯ の件は ××× に聞いて下さい」みたいなお知らせをしていました。そんなわけで、昼食時に席が一緒になった人とその話題で盛り上がります。「いつ日本に帰るんだっけ?」「もう引っ越したの?」「よく10ヶ月も独りでいたなあ(笑)」とか。

今回は「日本から持ってくるもの」が多いので(1Q84 の BOOK3 とか、教授の諸CD/DVDとか、「カールじいさん」のDVDとか)何をパッキングするのか悩んでいるところです。

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夕飯は例によって「Asia Lam」へ。フォーを食べたのは久しぶりです。春巻は例によってサービス(笑)。

(再々)住民登録

いわゆる「住民票の移動」を行うために通勤前に Halstenbek の Rathaus(市庁舎)へ。まあ、市庁舎というほど大規模なものではないのですが、一応 Halstenbek 内の行政手続きはここで行うことができます。

もともと家族が来た時に私の移動分もまとめてやってしまおうかと考えていたのですが、会社の人事担当者と相談したところ、私の分をまず処理しておいた方が家族の追加登録も簡単だろうと言われたので、私の分だけ一時帰国前にやろうと思ったわけです。

今まで住民票関連の手続きをする機会が2回ありました。まず1回目はドイツに来た直後の住民登録。これを行わないと就労ビザの手続きもできませんし、日本から送った引っ越し荷物の通関手続きもできません。ドイツに来た直後はまだ住居が決まっておらずホテル住まいだったので、とりあえず社長の住所で住民登録を行いました。それから2回目はホテルからアパートに移った時。これら2回とも会社の人事担当者や生活関連の雑務をサポートしてくれる女性と一緒に行ったのですが、さすがに今回は自分で手続きできるだろうと思い、独りで行ってみることにしました。

まずは必要な書類はパスポートと、今まで住んでいた住所の住民登録票の写し、それから念のためHalstenbekに住んでいることを証明するために現在の住居の賃貸契約書。それに加えて「私はハンブルクからHalstenbekに引っ越してきて、4月1日から住んでいます。ですので住民登録をしたいのです。」と説明した文書をドイツ語に翻訳して持って行きました。口頭で説明するよりは文書を見せた方が早いと思ったので。

かなり時間がかかってしまうことも想定していたのですが、想定よりもスムースに事が運んで、5分くらいで無事新しい住民登録票を交付してもらうことができました。

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夜は、ええと何回目だ?の「おいでませハンブルク」ということで、日本からの出張者と日本食レストラン「あかり」で飲み会。今回は直接関連する業務はなかったのですが元上司が来られたので参加させていただきました。何を隠そう、約1年前にこの方にいきなり呼び出されて「ドイツへ行って下さい」と言われたのでした。

Halstenbek の新参者ということで前から住んでいる方からいろいろ情報をいただきました。先日行ったイタリアンはピザ以外はおいしいのだそうです …

あ、そうそう、無事ここで引っ越し蕎麦(ざるそば)を食べることができました。

選挙

今日、社内の従業員組合の Works Council (労働協議会でいいのかな?)の選挙がありました。まあ、日本の選挙と同じように投票所(社内の会議室)へ行き、本人確認のあとに投票用紙をもらって投票する、という選挙それ自体の手続きは当たり前のものなのですが、その前に驚いたことがあります。

ちょうど2ヶ月ほど前、選挙の告示と同時に投票権がある従業員のリストが送られてきたのですが、老若男女問わず全ての従業員の生年月日が書かれていました。顔写真を共有するのも、他人の会議スケジュールや休暇予定を閲覧するのも、「プライバシーの保護」という名目で NG になっているのにも関わらず、生年月日が全ての従業員に公開されるということにとてもびっくりしてしまったのでした。

同じような疑問は他の従業員も持ったようで、Works Council の経験がある上司が言うことには、(これはドイツの一般的なルールなのか、それに基づいた今回の選挙のローカルルールなのかわかりませんが)「18歳以上の従業員のみが投票権を持つ」とか「Works Council の男女比は従業員の男女比より小さくなってはならない」とかというルールがあるらしいのです。これを楯にとって「今回の選挙は無効だ」という人が出てこないように予め投票権のある従業員のリストを公開するのだそうです。そういう目的なので個人情報の公開は許されるらしいのですが …

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夜は新しい通勤路の途中で見つけた中華料理のお店に挑戦してみることにしました。「CHINATOWN DRAGON」というお店です。

頼んだのは、アルコールフライビールと、エビやタケノコが入った特製スープと、無難に焼きそば。さまざまな種類の肉が入っています。

中国人の給仕の品の良さとか、スープのすっきりとした味とか、焼きそばに入っている肉類の柔らかさなどはかなり満足だったのですが、ちょっと焼きそばの味付けが濃過ぎたかな … そもそも中国南部の上海系のレストランのような気がするので、オイスターソースなどを使った料理は不得手なのかも知れません。

ホームページを更新しました

ええと、このままではいつになっても更新できそうにありませんし、来週以降は引っ越しでバタバタしてしまうので、吹奏楽コンクールデータベースを更新することにしました。現在の登録団体数は 17,669 団体となっています。また、結果一覧については、「同じ部門の他の年度の結果への移動」「同じ年の他の部門/他の支部大会の結果への移動」などについて少し使い勝手を変更しました。それから、(まだ途上ですが)集計についての機能を強化しました。

まだナビゲーションで納得いかないというか、どう動作すべきか迷っている部分もありますので、使い勝手についてのご感想、またバグのご報告などありましたら、お気軽にお知らせいただきたいと思います。

それから、どんな些細な情報でも結構ですので、現在不足している情報のご提供をお願いいたします。

It’s been a hard day’s night(土曜日の行動記録)

今日はまず午前中(8:00〜13:00の間)にテレビを配達してもらうことになっているので自宅待機。10時30分頃にやってきて、つつがなく設置してくれました。

ところで、新居には衛星放送を受信するためのパラボラアンテナが設置されているのですが、前に住んでいた方が「日本語放送を見ているといつまでたってもドイツ語が上達しない」というポリシーを持っていたため、日本語放送の JSTV を供給している放送衛星「HOTBIRD」とは別の「ASTRA」という衛星の方を向いているとのことです。これらの衛星はわりと近い位置にあるので ASTRA に向いているパラボラを少し西に向ければ HOTBIRD も受信できる、すなわち JSTV も受信できるのではないかということでした。

とりあえず現在パラボラアンテナが向いている ASTRA を無事受信できることを確認したので、パラボラを少し動かせば HOTBIRD も受信できるはず … なのですが、アンテナはがっちり固定されているので、動かすにはレンチのようなものが必要そうです。(もっと前に調べておけっつーの …)ということで、今日の買い物リストに追加。

その後、先日無事に預けたクリーニングを引き取りに。

それから髪の毛を切るために街中へ。今回が一時帰国前の最後の休日なので、例によってカールシュタットでお土産用にリューベック名物の「ニーダーエッガー」のマルツィパンを買い込みました。

そのあとはアパートの引き渡し。 「何か壊した?」と聞かれたので「コップを一つと皿を一枚 …」と言ったら「そんな小さなことは気にしなくていい」と言われてしまいました。冷蔵庫とか洗濯機とかそういうものが問題ないか聞きたかったらしいです。(でも入居する時にはちゃんと皿の枚数やコップの個数を確認したんだけどなあ …)

そういうわけで引き渡しはつつがなく終了。「郵便受けなどの名札はもう外しておいていいね?」と言われるとやはりちょっと淋しいですね。そういえばドイツ郵便の転送サービスはウェブ上で依頼することができます。便利は便利なのですが、有料なのが日本と違うところです。個人向けの転送サービスは6ヶ月で15.20ユーロでした。

さてスパナ。とりあえず思いついたところで、近所の DIY ストア「MAX BAHR」に行ってみたらちゃんとありました。よかったよかった。

夕食は「Conrad’s」で。ここもアパートから歩いていける「飲めるお店」で、季節ごとに旬の正統的ドイツ料理を出してくれるお店でした。まあ、次にいつ来れるかわからないし、ということで、このお店に通い始めた頃の定番メニュー、トマトスープとカリーブルストを注文しました。このあと車で家に帰らないといけないのでビールは残念ながら Alkoholfrei ですが …

帰宅後、パラボラの向きを少し変えて、無事 JSTV を見られることを確認。ニュースは日本の内容を日本と同時刻にやっているんですねえ。つまり日本の午前7時から放送されているニュースがそのままドイツ時間の午前0時から放送されるわけです。

すごく久しぶりに NHK のスポーツニュースも見ることができました。ジュビロ磐田 … orz