日別アーカイブ: 2009 年 6 月 20 日

初休日

ドイツに来て初めてのお休み。

まずはハンブルクの中心部に行ってみようと思い、ホテルで「ハンブルク・カード」を買ってバスと電車を乗り継いでいくことにした。この「ハンブルク・カード」は一日8ユーロで主要交通機関乗り放題、美術館などの入館料割引などの特典がついているお得なカードである ….. のだが、よくよく考えてみると、今日は特に美術館に行くつもりはなかったので、昨日も使った一日乗車券で構わなかったのである。

ということで、まずは市庁舎広場(Rathausmarkt)。昨日も来たのであるが市庁舎をゆっくり見れなかったので、まずはここを出発点にしようと思ったわけである。

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近くに比較対象がないのでこの画像だけだとその大きさがよくわからないかも知れないが、相当でかい建物である。手元にあるガイドブックによる部屋数は647だそうで、バッキンガム宮殿よりも多いのだとか。

そのあとは内アルスター湖の周辺をぶらぶらしてみる。ほぼ一周したかな?

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とりあえずの目的地は湖の東岸にある「カールシュタット」というデパート。一通り売り場をのぞいてみる。ちょっとハイソな雰囲気があるが、大概のものはここで揃うのではないかな。ヘンケルの金属製品とか、リーデルのワイングラスとか、リモワのスーツケースが、やはり日本よりも割安で買えるのがうれしい。

昼食は内アルスター湖の東、ハンブルク中央駅の南西にある「Daniel Wischer」というお店で。手頃な魚介類料理を出すお店らしい。店内やテイクアウトコーナーが無茶苦茶混んでいたので、比較的空いていた店の前の野外席で食べることにした。やはりドイツ語だけで書かれているメニューは手も足も出ない。「krabben」がエビだということを聞いていたので、この単語が入っているメニューを頼んでみたのだが、想像の範囲を軽々と超えた料理が出てきてしまった …..

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味は決して悪くないんだが、ある意味不気味な大量のエビと、サワークリームがこれでもかとかかっているジャガイモの組み合わせは「絵」的にNGである。ちょっとカウンターパンチを食らったというか洗礼を受けたというか、ドイツ語習得の必要性を痛いほど感じました。

昼食後は、中央駅の近くにある電化製品の大規模店である「サターン」を一通り偵察。「ビックカメラ」とか「コジマ」とか「ヤマダ」とか「ケーズ」とかをイメージしてみて下さい。先輩駐在員から聞いていた通りCDの品揃えはかなり多いが、新譜は日本と同等の物価かも知れない。

そのあと、5月末にオープンした「BEATLEMANIA」という博物館に行ってみる。ビートルズは正式デビュー前にハンブルクでかなり過酷なライブ活動をしていて、それによってライブでの演奏力が培われた、というのはよく知られている。その時に、クラウス・フォアマン(アルバム「REVOLVER」のリトグラフを描いたり、「ジョン魂」にはベースで参加したりしている)やアストリッド・キルヒャー(女性写真家。アルバム「WITH THE BEATLES」のハーフシャドウのジャケット写真のアイデアは彼女によるものと言われている。またビートルズの初期のメンバーであるスチュアート・サトクリフと恋仲になったため、サトクリフはハンブルクに残り、結局そこで若くして亡くなった、というのはよく知られている)と出会っているのである。

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やはり、興味深いのはこの時期の資料で、ハンブルクで活動していた頃のメンバーの生写真とか、リンゴがハンブルクから祖母に宛てて書いた手紙とか、ハンブルクで録音したトニー・シェリダンとのセッションの契約書とかがある。

あと重要なのが、この「BEATLEMANIA」自体がビートルズが活動していた地域に作られたということ。「アンソロジー」での回想とか映画「バック・ビート」で語られているように、ビートルズがライブをしていたのは相当猥雑な地域である。実際、地下鉄の駅から「BEATLEMANIA」へ行く間にも、いわゆるストリップ劇場のようなものやセックス・ショップのようなものがいくつもある。それから、「BEATLEMANIA」は5階建てで上から始めてだんだん下に降りて行くという順路になっているのだが、途中で周辺一帯を見下ろせる部屋がある。ということでここから見る風景(実際には店の屋上とか一般客は通らない裏通りとかが見える)もかなりうらぶれているのだが、ビートルズが演奏していた、例えばトップテンクラブはこっちですよ、とか、カイザーケラーはこっちですよ、といった地点が窓に(日本の諸施設の展望台のように)示されている。まさに「どさ回り」という言葉がふさわしいように思えてくる。海賊盤などで聴けるこの頃の演奏はワイルドでパワフルなのであるが、そのくらい気合いを入れていないとやっていけなかったのだろう。

それ以降の時代の展示は、ハンブルク時代に比べると凡庸。というか、上に書いたようなリアリティが圧倒的なので、それ以降の展示が月並みに見えてしまうのはしょうがないのだろう。他の時期についてもドイツならではの切り口による展示が増えると面白いのではないかな。個人的には「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」のPVに登場するピアノを模したものがあったのがニヤリ。

さて夕食。そんなにお腹は空いていないんだけどビールが飲みたい、昼食で失敗したので夕食は無難なところで攻めたい、と思ったので、以前出張で来た時にも入った、ハンブルク中央駅近くのビアハウスへ行くことにした。

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ビールはヴァイツェン。日本のビールに似たピルスナーばかり飲んでいたので、ヴァイツェンを飲みたかったのである。ハンブルクではなく、南ドイツのミュンヘンのビールなんだけど、まあ、いいでしょう。

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グラーシュズッペ。もともとはハンガリー発祥の食べ物でハンガリーでは「グヤーシュ」という。以前ハンガリーを旅行した時に気に入ったのであるが、ヨーロッパではポピュラーなようで、ハンガリー近辺の国ではよく見かける。パプリカや香辛料を効かせたビーフシチューをイメージしていただければいいかと。出張などで時差ボケがあった時には香辛料で頭がスッキリするのである。

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ビールがバイエルン地方のものだったので、メインディッシュもバイエルンのものを選んでしまったぞ。「レバーケーゼ」。あとで調べたら挽き肉と香辛料を混ぜたものを蒸し焼きにした料理だったそうな。このお店のメニューにはドイツ語と英語が併記されているので間違いは少ないはずだと思ったのだが ….. メニューには「パイ」と書かれていたので、アイルランドやイギリスで見かけるシェパーズ・パイみたいなものだと思っていたのだが、全然違いました。ま、意外にあっさりしていたのと、付け合わせのジャーマン・ポテトがおいしかったので全然問題ありませんが ….. これも完食してしまいました。体重計を買って自己管理しないと本当にやばいような気がする …..

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このお店、ひげが特徴的なおじさんがいて、この人がかなり愛想がいいので気に入っています。内装もこんな感じでいい雰囲気だし。

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明日はもう少し遠出をする予定です。ちゃんと早起きできたら …..