息子も私も風邪がちゃんと治っていない。屋内で安静に過ごす。
というわけで、ずいぶん前に買ったきり見ていなかった「カーズ」を見る。
個人的には、この映画が持っている「古き良きアメリカへの憧憬の眼差し」だけでこの映画を愛することができる。ハイウェイができたことによって世の中の流れから取り残されてしまった町ラジエーター・スプリングスが舞台であるだけでいいのだ。60年代を思わせる過剰なデザインにドゥワップやらR&BがBGMでかかると、もうそれだけで幸せな気分になる。(「アメリカン・グラフィティ」は言わずもがな、ジム・ジャームッシュの初期作品にもこういう雰囲気がある。
イタリア系のタイヤショップ店主である(そして、もちろんフェラーリ・ファンである(笑))ルイジの吹き替えをやったパンツェッタ・ジローラモが存在感あり過ぎ。息子はメーターを気に入ったようだ。