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RVGを聞こう(Blue Mitchell / Down With It!)
買ったので、がんばってどんどん聞きましょう。 Recording information: Van Gelder Studios, Englewood, New Jersey (07/14/1965). Personnel: Blue Mitchell (trumpet); Junior Cook (tenor saxophone); Chick Corea (piano); Gene Taylor (double bass); Al Foster (drums). 1. Hi-Heel Sneakers 2. Perception 3. Alone, Alone and Alone 4. March on Selma 5. One Shirt 6. Samba de Stacy 何といっても1曲目の《ハイ・ヒール・スニーカーズ》である。ジャズロックの古典といわれるリー・モーガンの《サイドワインダー》をもっとロックに近付けた感じ。アル・フォスターのドラムがどんどん煽っている。気持ちのいいビート感である。3曲目の《アローン・アローン・アンド・アローン》は日野皓正が作曲したナンバーだそうで。1965年のブルーノートレーベルの録音に作品がカバーされるというのもすごい(ちなみに1942年生まれの日野皓正は当時21歳ということになる)。 1960年代というのはいわゆる「新主流派」が台頭してくる時期で、この時期のブルーノートの録音にもそういう流れはある。ジャズ界全体を俯瞰できるほどの見識はないので外しているかも知れないが、この時期のブルーノートの録音を聞くと、それまでの流れであったハードバップ的なアドリブと、新主流派的なサウンド(例えばこのアルバムならチック・コリアによるピアノがそうだろう)の混ざり具合が聞きどころのような気がする。