冬休みの読書その1

未聴の宇宙、作曲の冒険

この間買った本。西村朗さんが聞き手として湯浅譲二さんの作曲観を聞き出すといった趣向の本。対話集「作曲家がゆく」の拡大版といった感じか。正直、湯浅さんの作品にはピンときていなかったのであるが(あ、でも長野オリンピックのファンファーレは好きだったなあ)、この対談から感じられる作曲に対する真摯な態度は魅力的である。本書のタイトルにもあるような、徹底した「未聴感」の追求という態度には大きく同意。

聞き手である西村朗さんも、いきなり宗教の話で自分のテリトリーに持ち込もうとするのも何だかなあ、と思いつつ、自分の作曲観を率直にぶつけることによって、湯浅さんの発言をうまく引き出しているのではないか。

というわけで、もう少し湯浅さんの作品を聞き込んでみようかなと。著作も読んでみたいなと。

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