-
演奏会後
打ち上げ。 浜松(のみならず日本)の吹奏楽界の重鎮である遠山詠一先生にも来ていただいた打ち上げ。私のような立場の人間は先生の対応の張り付きっぱなし。 まあ、そのおかげでいろいろな興味深いお話(たぶんオフレコの方がいいんだろうなあ)を聞けたのは収穫。 ということで、一次会では全く団員と語る機会がなかったので、当然のごとく二次会へ。 まずは、まとめてアンケートを読ませていただく。 本当にうちの演奏会はアンケートを出していただいているお客さんが多くてうれしい。 また、「よかった曲」にまんべんなく○がついているのが、実はうれしかったりする。 演奏のみならず、選曲についての感想であると認識しているからだ。 泡盛のロックを飲むが全然酔えない ….. と思っていたのが危険の兆候。 翌日は大変なことになりましたとさ。
-
積志ウィンドアンサンブル第27回定期演奏会
積志ウィンドアンサンブル第27回定期演奏会 第1部 フィリップ・スパーク/バンドワゴン ヤン・ヴァン=デル=ロースト/プスタ ジェームズ・バーンズ/詩的間奏曲 フランク・ティケリ/ヴェスヴィアス 第2部 ピーター・メニン/カンツォーナ フェリックス・メンデルスゾーン/管楽合奏のための序曲作品24 ハワード・ハンソン/ディエス・ナタリス アンコール 吉俣良(後藤洋)/NHK大河ドラマ「篤姫」メインテーマ バリー・グレイ(森田一浩)/サンダーバード 生涯でいちばん大変だった演奏会かも知れないなあ ….. まず、選曲の時点でわれわれの実力に対してかなりハードルの高いプログラムになることは明確に自覚していた。それは、ここ数年何となく(少なくとも私は)感じていた停滞感に対する一つの回答だったのである。 その停滞感を打破するために(たぶん私以上に)努力してくれた演奏者たちがいた。 そんな人たちの手によってわずかではあるが殻は破れ、そこから新しい光が差し込むことを感じることができた演奏会であった。 しかし、殻の外が見えている人は全てではない。 全ての殻が破れるまで、もう数年は必要かも知れない。 それがクリアされたころには、おそらく別のバンドになることができているだろう。 本当は「2~3回通せば仕上がる」つもりでいた、バーンズの《詩的間奏曲》をまとめる難しさが今回最大の誤算であったが、ソリストたちもあれだけ吹 ければ上出来だし、合奏ではなかなか感じられなかった一体感(そう、今年のテーマは「oneness」ですよ)がいちばん感じられた演奏だったし、司会を 担当していただいた方からも「いちばんよかった」というコメントをいただいた。 《プスタ》の第2楽章は直前に副指揮者くんと打ち合わせたことを踏まえて、練習とはぜんぜん違う振り方をしてしまった(のは気付かれていた?)のだ が、意図通りの音楽(つまり合奏の成果ではなく、その指揮の成果)が出てわりと満足。細かいミスがあったが全体的な流れはあれでいいでしょう。 《ヴェスヴィアス》の変拍子のリズム感はアルトサックスが最初に演奏するテーマで決まり、そのテンポ感は序奏のテンポがいかに安定するかで決まる。 序奏はティンパニやマリンバの8分音符のパルスを大きめに出すことで安定したし、アルトサックスのソロもその後の音楽の原型としては申し分のない安定性 だった。結果、だれることなく全曲が流れたのはかなりうまくいった証拠なのではないかな。「ノリ」がよくなったせいで音が暴れて少々荒くなったきらいはあ るが、まあ曲の持つ雰囲気から考えれば問題ない。 《カンツォーナ》は、フレージングの課題が克服できなかったのがちょっと残念。 まあ、この曲を「聞かせる」のはものすごく大変。 こういう希少な曲を演奏できただけでもありがたいと思わないと。 メンデルスゾーンの《序曲》は、やはり他の吹奏楽曲と違い、雰囲気を作るのが難しい。汐澤先生のレッスンでかなりいいところまでいったので、(私も含めて)安心してしまったのか、ちょっと詰めが甘かったかも。 ここまでハードな曲である必要はないが、古典的な曲を取り上げるのも新鮮な発見があるのでこれからも続けたい。 《ディエス・ナタリス》も、練習回数が多かっただけに(しかも体力的にきついために)ちょっとモチベーションのピークが過ぎてしまっていたのか、「ある程度」のところで留まってしまった感のある演奏。そういう意味でも難しいのかも。