ラトルの惑星

タイミングがいいんだか悪いんだか …..

ホルストが作曲した《惑星》にコリン・マシューズが作曲した《冥王星》を追加、さらに CD の 2 枚目に星にちなんだ現代作品を集めたラトル/ベルリン・フィルの新盤。

近所のタワーレコードで輸入盤が安くなっていたので買ってしまった。

ちなみに、このコリン・マシューズはホルストの吹奏楽のための 2 つの組曲の校訂でも知られる。wikipedia で調べてわかったのだが、デリック・クックを中心に行なわれたマーラーの交響曲第10番の復元版の作成にも噛んでいたらしい。

ホルスト:惑星(冥王星付き)

ライヴ・レコーディングということで多少ラフなところも聞かれるが、全体的にはかなり優等生的な演奏。個人的に鬼門の第5曲「土星」(だいたいこのへんで眠くなる)はデュナーミクやテンポに起伏があって楽しめた。

さて、コリン・マシューズの《冥王星》は今回初めて聞いた。完全に宇宙の果てに連れて行かれるようなエンディングになっているホルストの「海王星」のあとにどんな音楽を持ってきたのだろう、と思ったら、混沌とした印象の曲だった。

「海王星」以上の静けさを作ろうとするのは誰でも思いつくだろうし、単にホルストの後追いになるだけなので、こういうアプローチ/アイデアはありだと思う。曲としては平凡だと思うけれど。

国際天文学連合の決定が覆らない限り、今後この《冥王星》がホルストの《惑星》にカップリングされることはないんだろうなあ ….. 《冥王星》の運命やいかに。

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