木曜日ではあるが、録画しておいた「カスペ!」を見る。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2006/06-010.html
「芸能人ビッグバンド部」ということで、楽器初心者を集めて、映画「スウィング・ガールズ」の指導陣が鍛え上げて、ビッグバンド・コンテストに出場するということである。
とはいえ、トランペットのつるの剛士は中学校時代に吹奏楽部に在籍、都大会で金賞を取ったことがあるらしい。ホームページで見たら、練馬区立豊玉第二中学校だそうな。
3ヶ月という練習期間では、やはり演奏は「それなり」という出来だったのだが、これを見ていて「初めて楽器から音が出た時のうれしさ」とか「初めてちゃんと楽譜が吹けた時のうれしさ」とかを最近忘れているなあ … としみじみ思った。
もちろん「楽しい」だけではダメだと思うんだけどね。でも、どんなジャンルでも、どんな曲(シリアスな曲であっても悲しい曲であっても)でも、「音楽を演奏できることの幸せ」を音に込めることはとても大事なことだと思う。
というわけで、今年の我が吹奏楽団のテーマは「エモーション」なのである。すごく極端なことを言えば、演奏者は自分の出す全ての音について、ありったけの知恵と勇気と人生経験を振り絞って意味付けを行なわなければいけないのだ。素人はそのくらいのことをしないと、拙い演奏を聞いてくれるお客さんの心を動かせないのだ。