通し練習

毎年恒例の通し練習。

本来の目標としては、各演奏者の譜読みがここまでに完了していて、そこからおよそ2ヶ月かけて最後の仕上げを行う ….. という目論見なのだが、毎年それは達成されていない。この通し練習で「やばい」と実感してやっとお尻に火がつき始めるという状態なのである。

個人的には、各曲の仕上がりは一応「想定の範囲内」だったので、ある程度ゴールが見えてはいる。

《リンカンシャーの花束》は第3楽章と第5楽章が鬼門。やはりものすごく集中力とエネルギーが必要とされる曲である。前にも書いたような気がするが、指揮をしながら常に何かしら(デュナーミクとかアゴーギクとか変拍子とか)コントロールしないといけない。演奏者の音楽に流れを委ねることができないのである。前日や当日の通し練習の前にチェックしただけあって何とかうまくいった。指揮者も含めて演奏者全体でもう少し流れを作れるといいのだが。

第3楽章のソプラノ・サックスのソロは奏者からのリクエストもあって少しテンポを早くしたら「流れ」が出てきたような気がする。最初と最後の変拍子だらけのソロは少し迷いがあってうまく合わない。楽譜が読めてきて回りを聞くようになるときっと混乱してしまうのだろう。ここはもうひとふんばり。

《春の猟犬》は前半→中間部となかなかいい出来だったのだが、後半は気を抜くととたんにアンサンブルが乱れて集中力が途切れてしまう。注意しましょう。テンポが速くなるところの金管楽器が重なっていくところとか、最後に 6/8 と中間部の主題が重なるところとか。

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