というわけで DVD も買ってみた。
いつも買っているショップで品切れだったらどうしようと思っていたのだが、たくさんディスプレイしていたのでかなりプッシュして売っているのかな?昨日の吹奏楽団に練習でも買ったという団員がいたし、かなりヒットしているのかも知れない。
「ブラスト」に参加している石川直さんのソロ、アンコールでの観客を交えた《星条旗よ永遠なれ》(大学の後輩が映っていてびっくりした(笑)。 pontaくん、記念に買った方がいいよ。)なども含まれており、CD よりもなお一層エンタテインメント性が強調されているように思える。
確かに佐渡/シエナのコンビには聞き手をわくわくさせる雰囲気がある。それは佐渡さんが吹奏楽という音楽をやりながら、吹奏楽という範疇を超えた視点で音楽を見つめているからなのではないかと思う。聞いている人の多くが吹奏楽関係者であっても、その視点には意味があろう。
これまでの CD ではわりとそういう「わくわく感」を訴えやすい作品が選ばれてきた。 (例えばバーンスタインの《キャンディード序曲》であったりリードの《アルメニアン・ダンス》であったり。) いわば「自分の土俵で相撲を取っていた」というメリットがあった。 今回の CD / DVD はそういう路線の総決算のような気がする。
このまま進んでしまうとマンネリ化してしまう恐れがあるので、個人的には、ちょっと方向転換をしていただいて、例えばしかめっ面をして聞きそうな作品たちを自分たちの土俵に引き込んで「シエナの音楽」にして欲しい気がする。
… と思ってホームページを見ていたら、今度はドビュッシーの《喜びの島》をやるのか … ニヤリ。