日本作曲家選輯第一弾

日本管弦楽名曲集

ナクソスからリリースされる「日本作曲家選輯」シリーズの第一弾。やっと買った。

外山雄三の《ラプソディ》、近衛秀麿が雅楽からオーケストラへ編曲した《越天楽》、伊福部昭の出世作とも言える《日本狂詩曲》、小山清茂の《木挽歌》など日本を想起しやすい曲想の作品が多く収められているのは世界戦略の一環なのだろう。ほとんどの作品がすでに音源のある作品ばかりなので、邦人作品愛好家から大いに歓迎される内容ではないと思うのだが、まあ、トップバッターとしては無難な選曲なのだろう。演奏は無難にまとめられて淡白な感じもするが、変な色がつくよりはこういうニュートラルなアプローチでもいいと思う。

芥川の《交響管弦楽のための音楽》は初めて聴いたのであるが、第2曲が非常にかっこいい。ちょっと洗練された伊福部のような感じ(笑)。芥川氏の風貌や味も素っ気もないタイトル(笑)からはこの作風は想像できない。

とにかく、このシリーズに関しては、豪華絢爛なメニューを見せられて、期待以上でも以下でもないオードブルにそれなりに満足して、「早く次の料理を持ってこんかい!」状態。全部買うので予定通りにリリースしてください。>> ナクソス

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